チャペルのような厚床駅

◆チャペルのような厚床駅

姉別を出て、厚床駅に向かう。原野の中を進むと国道４４号線に出た。厚床駅は国道のすぐ側だったので、わかりやすかった。駅前に来て驚いた。なんとも立派な駅舎があるではないか。洋風のチャペルのような駅舎がひと際際立つ感じだ。この駅は、２０００年に青春１８きっぷの撮影地となって一躍有名になったなので、見覚えのある方も多いと思う。それに駅前の整備も行き届いていてとても清々しい。田舎のローカル駅を想像していたので、ちょっと面食らった感じだった。かつては「ホタテ弁当」を販売していた際東端の駅弁販売駅だったが、現在は販売していないようだ。厚床とはアイヌ語で、「ニレの木の生える沼川」という意味があるらしい。この辺りには、ニレの木がたくさんあるのだろうか。駅舎内に入ると、なんだか北海道のローカル駅とは思えないほど立派である。バブル駅とまでは行かないが、それに近い感じだ。以前は標津線の始発駅だったが、１９８９年に廃線となった。今ではホームにある記念碑だけがその存在を伝えているだけのようだ。２線２面のホームがあるが、島式の対面ホームの駅舎側は撤去されている。駅の裏側には、広大な原野が広がり、地平線の果てまで続いているのが壮観だった。