線路を走るランナー尾幌駅は貨車駅だった

◆線路を走るランナー尾幌駅は貨車駅だった

すっかりと霧が晴れた道東の気象状況になってきて気持ちのよい一日になりそうな予感がしてきた。今朝までのあの凄い霧は、影を潜め、雲ひとつ無い快晴になってきた。山間の上尾幌駅をあとに、次の尾幌駅に向かう。道道を国道44号方面に進む。上尾幌の集落を出ると何も無い山と原野の中を道道は貫いている。しばらく行くと国道44号線と合流し、左折して尾幌駅方面に車を走らせた。尾幌の集落もかなり小さいようだ。尾幌駅の駅周辺は原野に包まれた秘境のようだが、駅前に集落があり秘境駅とは言えなくも無いが少し無理があるようだ。駅前に着いて驚いた。なんと、久々に見る貨車駅なのであった。西様似駅以来のカラフルな貨車駅に少し感動したのもつかの間、なんと線路上をジョギングしている人が、ホームに居る私の前を駆け抜けた。時刻表で間もなく列車が来ることを知っていた私は、思わずその人に「もうすぐ列車が来ますよ」と声をかけてあげたが、そのランナーは時計をチラッと見ただけで、かなり向こうの踏切まで線路上を走っていった。おそらく地元の方で、列車の走る時刻を周知した上で線路上をジョギングしていたんだろうけども、とても危ない行為に少し腹立たしい思いがした。そのランナーが、踏切から道路に出たとたん警報機が鳴り出し、厚岸方面行きの列車が入線した。何事も無かったが、このランナーが鉄マニで無いことがせめてもの救いだった。久々の貨車駅で感動したが、なんか気分が晴れなかったのは、言うまでも無い。