茶内駅(根室本線)

◆茶色い駅舎の茶内駅

糸魚沢駅の次は茶内駅だ。国道44号線を東に別寒辺牛湿原を抜けると広大な原野が待ち受けている。いつもながらの北海道の雄大さには、ただ感激するばかりだ。しばらく走行していくと茶内の町に入っていった。糸魚沢とは違い、ここはそこそこの町のようだ。「茶内駅⇒」の看板があったので、右折し茶内駅の前までやってきた。一見、茶色っぽい色合いの駅舎で茶内をアピールしているんだろうか。駅舎自体は、ちょっと古めかしい。駅前にある公衆電話は日高本線界隈にあった一昔前のものではなく、新しい公衆電話のようだ。茶内とはアイヌ語で「サケの産卵場のある川」という意味があるらしい。この近くの川には、サケが遡上して産卵する川があるんだろうか。糸井沢のイトウといい茶内のサケといい、北海道の大自然がこの辺りにはあるようだ。この駅からかなり以前に軽便鉄道があったらしいが、1972年に廃線となっていて、現在はその影すら見受けられない。駅舎の中に入るが、誰も居ない。厚岸駅以東は、列車の運行本数が激減して、午前9時30分の上下列車が出てしまうと、もう午前中の列車は、無いダイヤなのだ。かなり古い駅舎のようだが、歴史を感じるほども無さそうだ。ホームは、2線2面の相対式で、列車交換が可能となっている。対面ホームにも小さな待合室があり、寒い冬の防寒対策として設けられているんだろう。

 

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